りら創造芸術高校が開校 10年目の新出発
紀美野町真国宮のりら創造芸術高等専修学校は平成28年度から高校制度に移行し、10日、「りら創造芸術高校」(全日制普通科)として開校式が行われ、新たな門出を祝った。入学式もあり、高校として初めての第10期生20人(男6人、女14人)を迎え入れた。
同校は平成19年4月に専修学校として開校し、ダンスや音楽、演劇など文化・芸術が充実したカリキュラムを展開。授業の中で地域の真国丹生神社に伝わる舞「真国御田春鍬規式(まくにおんたはるくわきしき)」(真国御田の舞)を復活させるなど、文化・芸術を通して地域に貢献してきた。
一般科目、専門科目ともに高校学習指導要領の標準単位数を満たしていたこともあり、高校制度への変更を検討。高校になることで高等専修学校としては制約のあった高校生の文化祭や芸術祭といった行事に参加することができる。
開校式で山上範子校長は「制度を変更しても開校時からの理念はそのまま、緑豊かな環境の中で創作活動を通して、数多くの感動を体験し、人間力、生きる底力を身に付けていく教育を実践していく」と式辞。来賓の寺本光嘉町長が「皆さんの活動される様子に地域や周りの人たちが多くの感動をいただき、地域おこし、まちづくりの拠点としての役割を果たしてくれることを多いに期待しています」と祝福した。
その後、入学式が行われ、新入生20人が登壇。「内気な性格を直したい」「好きなこと、得意なことを見つける」「世間に通用する自分を見つける」などと一人ひとり学校生活の抱負を述べた。
9期生の寺井岬さんが激励の言葉を贈り、在校生が同校の必修科目で学ぶ日本舞踊とラインタップダンスを披露。同校らしく新入生を歓迎した。