防護スーツで爆発物処理 県警がテロ訓練

5月26、27日に三重県で予定されている伊勢志摩サミットの開催を前に、警備が行き届きにくいソフトターゲットへのテロ対処訓練が19日、和歌山市小松原通の県民文化会館で開かれ、県警や会館スタッフらが、不審物が発見された際の連携を確認した。

訓練には、県警警備課や和歌山西署の署員ら32人と、観客役の県職員ら約70人が参加。開演前に満席になった会場で、不審物を観客が発見したと想定した。

連絡を受けた会館スタッフは会場外に観客を避難誘導。通報で駆け付けた警備部機動隊の隊員は、約30㌔の重さがある防護スーツを着用し、爆発物とみられる箱にX線を照射して内容物を確認する作業や、マジックハンドで不審物を円柱状の爆発物処理容器に回収する作業などに取り組んだ。

回収作業を行った拝命5年目の機動隊員、岡敬太巡査長(28)は「防護スーツを着ると動きに制限が出てくるが、どのような犯行場所であっても、任務に当たりたい」と話していた。

防護スーツを着用して不審物を処理する隊員

防護スーツを着用して不審物を処理する隊員