日本遺産認定を観光振興に 子どもの活躍へ給付型奨学金を
このたび4月14日に発生した熊本地震において、熊本県をはじめとした九州地方において甚大な被害が発生いたしました。お亡くなりになられた皆さま方のご冥福をお祈り申し上げますとともに、傷病にあわれた皆さま方や避難生活を強いられている皆さま方、そして日常生活に不便をきたしているすべての被災された皆さま方にお見舞い申し上げます。このたびの熊本地震の報道を拝見して、あらためて建物、特に学校をはじめとした公共施設の耐震化と非構造部材・老朽化対策等を早急に進めていくとともに、発災時の迅速な救援・支援の体制の構築に努めなければならないと痛感いたしました。今後も、全力で取り組んでまいります。
さて4月25日、文化庁が認定した「日本遺産」に太地町や串本町、那智勝浦町、新宮市などの熊野灘の捕鯨文化『鯨とともに生きる』が選ばれました。日本遺産の制度は昨年度から始まり、私は当初から県内の市町村長さんや議員さん等々とお会いした際などをはじめ、至るところで「日本遺産への申請を!」と訴え続けてきただけに喜びはひとしおです。
日本遺産は地域の歴史的魅力や特色を通じてわが国の文化・伝統を語るストーリーを認定し、そのストーリーを語る上で不可欠な魅力ある有形・無形の文化財群を地域が主体となって整備・活用し、国内外に発信することにより、地域活性化を図るものです。
今回、和歌山県から初めて日本遺産に選ばれた、鯨に感謝しつつ捕鯨とともに生きてきた熊野灘地域の捕鯨文化『鯨とともに生きる』を当該地域はもとより和歌山県民皆が喜びと誇りを持って、さらなる和歌山県の飛躍的な観光振興につなげていこうではありませんか。これからもさらに和歌山県下での認定が決まるよう皆さまと共に頑張ってまいります。
国会における活動をご報告させていただきます。私は与党公明党の文部科学部会長として、安倍晋三内閣総理大臣や馳浩文部科学大臣、石井啓一国土交通大臣らに対し、地元の課題や文部科学行政について積極的に要望活動を行ってまいりました。
まず3月24日には、中拓哉和歌山県議や紀の川市の室谷伊則議員・並松八重議員・大谷さつき議員と共に、石井啓一国土交通大臣に対し、(仮称)京奈和関空連絡道路(紀の川IC~上之郷IC)の早期建設を求める要望を行いました。この道路は大変効果が大きく、利便性の高い道路として住民の皆さま方約4万6000人が要望署名をされました。この日、石井大臣に直接手渡しで届けてまいりました。
4月4日には公明党教育改革推進本部で、4月22日には公明党給付型奨学金推進プロジェクトチームが、また4月27日には公明党一億総活躍推進本部として、安倍総理大臣に政策の実現を申し入れました。内容は、給付型奨学金創設・所得連動返還型奨学金制度の既卒者への適用・無利子奨学金の拡充・幼稚園教員の待遇改善・学校耐震化と老朽化対策・「チーム学校」の推進・安全な学校づくりへのセーフティプロモーションスクールの推進等々について実現されるよう要望いたしました。4月22日の要望では、熊本地震の被災学生への緊急経済支援として、日本学生支援機構が被災学生などを対象に行っている①緊急・応急採用②返還の減額や猶予③住宅被害に対する返還不要の支援金を活用し、経済的支援を万全にすることを申し入れました。
私は今後も、子どもたち一人ひとりが輝き活躍できる一億総活躍社会を目指し、全力で活動し、取り組んでまいります。