熊本の被災地へ 県ボランティアバス出発
熊本地震の被災地支援のため県が募集した「災害ボランティアバス」が10日午後、和歌山市から熊本市に向けて出発した。30人が参加し、同市災害ボランティアセンターの指示を受けて、倒壊した家屋やガレキの処理などを行う予定。
参加者は50歳代を中心に、最年長は81歳、最年少は19歳で、男性25人と女性5人。県災害ボランティアセンター(県社会福祉協議会内)が1日から参加者を募集したところ、受付開始から20分ほどで定員を満たす申し込みがあった。
和歌山市手平の和歌山ビッグ愛で行われた出発式で、日吉康文県環境生活部長は「現地のニーズに応じた業務に携わっていただきます。安全と健康に注意してください」、ボランティアコーディネーターでNPO法人日本防災士会の早稲田眞廣本部理事は「余震が続き、気温も高いので、体調に気を付けて活動し、県民を代表して心を届けてきます」とそれぞれあいさつした。
夫婦で参加する海南市の工藤忠久さん(77)と淳子さん(76)は「人の役に立つことが喜びです。神戸、東北、新宮にもお手伝いに行きました」と話していた。
一行は往復のフェリーで2泊、現地で一日活動し、12日午前10時に和歌山ビッグ愛に戻る予定。交通費は県が負担し、食費やボランティア保険加入料は参加者の負担となる。