大賀ハスに親しむ観蓮会に300人

2000年以上前の地層から見つかった種子が発芽した「大賀ハス」を観賞する「紀の川市大賀ハス観蓮会(かんれんかい)」が2日、紀の川市貴志川町神戸の平池緑地公園で開かれ、約300人が古代の花に思いを寄せた。

同公園の大賀ハスは平成19年3月に和歌山大賀ハス保存会(阪本尚生会長)や美浜町が同市の「青洲の里」に分根し、22年4月に青洲の里から分根されたもので、最盛期6月下旬から7月上旬の午前中に薄桃色の花を咲かせる。24年4月にはハスを国花とするベトナムから、ハスを摘み取る際に使用するボートが同市に贈られ、文化交流が深められている。

観蓮会はことしで4回目。式典で実行委員会の高田亮平実行委員長が「平池は風光明媚(めいび)な場所。紀州の平池として発展させていきたい」とあいさつし、中村愼司市長をはじめ、県選出の国会議員、市議会議員らが祝辞。地元の「箏楽会」が琴を演奏し、式典に花を添えた。

会場ではハスの葉を用いて酒を注ぐ「象鼻杯(ぞうびはい)」の体験や野だてなどが催され、にぎわった。

大賀ハスが咲く広場で式典

大賀ハスが咲く広場で式典