一瞬を刻む作品 写団ほしや20回記念展
写真愛好家グループ「写団ほしや」(西寿夫代表)の20回記念展が9日まで、和歌山市宇須のギャラリー花畑で開かれている。
同グループは文化や歴史が残る同市布施屋地区を記録するために発足。最近は地域に特化せず、地域外からも会員を迎え、興味ある対象を自由な感性で切り撮っている。
11人が国内外で写したスナップを中心に、自然風景や祭りなど43点を出品。作品は、京都の舞子の一日を追った組写真「おもてなし」、どこか懐かしい夏の日の兄妹の一こまを写した「おひるね」、スローシャッターで串本町の船の光跡を捉えたものなど、物語を感じさせる作品が多い。
30年近く写真を続け、馬ぞりを使った北国の嫁入りを撮影した門重雄さん(81)は「一瞬を切り撮るために、いかに動くか。厳しい中にも確かなフォローのある指導で、みんな上達しています」とにっこり。
西代表(88)は「皆さん熱心。最近では人を撮りにくくなりましたが、このグループはスナップが中心でレベルも高い。若い人に引き継いでもらい、会が続いてくれるよう願います」と話していた。
午前10時から午後5時(最終日は4時)まで。問い合わせは同ギャラリー(℡073・435・3615)。