海外教育旅行で民泊体験 紀美野で初受入

 和歌山の豊かな自然や風土を学習の場として生かしてもらおうと、県が海外の学校向けに企画している教育旅行誘致活動で、紀美野町で初めて海外教育旅行生を受け入れた。来町したのはマレーシアの公立中等教育学校(SMK)のアンダーソン校に通う12~15歳の生徒18人。20日、町役場美里支所で対面式が行われた。

 今月、同国のSMK校4校が教育旅行で来県しており、同校が4校目。1泊2日の日程で来町し、生徒は町民泊協議会に所属する民泊施設6軒で宿泊し、周辺の散策や食事作り、まき割り体験を通して紀美野の魅力を味わった。

 対面式では6軒の代表者や寺本光嘉町長、同町職員らが生徒を拍手で迎え、寺本町長が英語を交えながら「紀美野町は自然に囲まれた穏やかな町です。冬は特に星がきれいです。文化や習慣が違い戸惑うこともあると思いますが、日本の文化、習慣、人の温かさにふれてください」と歓迎した。

 生徒代表のヤップ・ザン・チェン君(13)とタニシュワー・ジャナルタン君(13)が英語と日本語であいさつし、「温かく迎えてくれてありがとうございます。短い間ですがお世話になります。本日の貴重な体験を一生忘れません」と民泊を心待ちにした。

 その後、民泊の代表者が自己紹介を兼ねて「星がきれいに見える」「日本の古き良き景色があります」「山から昇る太陽がきれい」など各民泊の特長を紹介。生徒は2~4人の6グループに分かれ、民泊へ出発した。

生徒(左側)に歓迎のあいさつをする寺本町長(右奥)

生徒(左側)に歓迎のあいさつをする寺本町長(右奥)