投票率は低下する見方強く 岩出市議選
岩出市議選は29日の投開票が迫る中、各陣営は投票率について大方、前回より下回ると予想する。街宣車での巡回や街頭演説に対する反応が薄く、「これが選挙か?」と危機感を口にする候補者もいる。依然、有権者の関心は低く、盛り上がりに欠けた選挙戦になっており、投票率は40~45%との見方が強い。
岩出市(町時代含む)の過去の議会議員選挙をみると、投票率は回を重ねるごとに低下。昭和52年の87・63%に対し、平成21年は54・74%、平成25年の前回は47・99%と、初めて50%を割った。
それぞれの陣営が今回の投票率を予想するが、「前回と同じか下回る」「過去最低」「40%を切る」などの意見があり、「前回を上回る」という声は聞かれない。ある現職は「投票率は当日にならんと分からん。あまり気にせず、全力を尽くして戦うだけ」と話す。
期日前投票者数は、開始から3日間を前回選挙と比較すると大差なく推移。23日は380人(前回383人)、24日は703人(同775人)、25日は1422人(同1355人)となっている。
期日前投票は市役所1階で受け付けているが、ある陣営幹部は「1カ所だけだと足を運びにくい高齢者もいる。他市のように各地区に設置してくれるといいのに」と話す。
市選挙管理委員会は、投票に足を運んでもらうため、市内のスーパーで2日間にわたり啓発活動を実施。投票日を記したウエットティッシュ1000個を買い物客に手渡し、投票を呼び掛けた。また、投票日や期日前投票に関するチラシを新聞に折り込みし、市内の保育所と幼稚園児に投票日を記載した折り紙セットを配った。
市役所と岩出地区公民館には「投票日1月29日(日)岩出市議会議員一般選挙」と書いた垂れ幕を設置し、市内の巡回バス3台にマグネット板を貼って啓発している。
今回の選挙では定数16に対し、17陣営が立候補。29日の投開票に向け、戦いは終盤に入っている。
25日現在の期日前投票者数は1422人(男603人、女819人)。