プレゼンでアジア最優秀 開智高校チーム
アジア5カ国を代表する高校生が集いディベートやプレゼンテーションを行う「アジアパシフィック・ヤングリーダーズコンベンション(APYLC)」が中国・蘇州の常熟国際学校で開かれ、日本代表として出場した開智高校(和歌山県和歌山市直川、近藤信隆校長)が最優秀チーム賞に輝き、中高一貫コース5年生(高2)の高松京介君が優れたリーダーシップを発揮した参加者に贈られる「ベスト・リーダーズ・アワード」を受賞した。
中国、シンガポール、インドネシアを中心に初めて企画、開催され、3カ国に加えニュージーランドと日本から代表の高校生が参加。9月16~19日の日程で行われ、他国の生徒と混合でチームを組み、4日間にわたり全て英語で行われるディスカッションや課外活動に取り組み、最終日に各国がプレゼンテーションした。
開智からは英検準1級以上の英語力を持つ中高一貫コース、高校コースの2・3年生6人、高松君、長谷川晃國君、原萌理さん、嶋恭子さん、中山歩海さん、廣尾衛君が参加。生徒らは学校内の寮で生活し、日中は各国の混合チームでのディスカッションや蘇州について調べる課
外活動に取り組み、夜は各国に与えられたテーマに沿ったプレゼン作りに励んだ。
開智チームに与えられたテーマは「教育」。限られた時間の中、他国の生徒にそれぞれの国の教育の良いところを調査し、幼稚園の段階から愛国心を育むインドネシアの教育、バイリンガルを育てるシンガポールの教育などについてアンケートなどで理解を深め、他国の生徒の調査にも協力して交流を深めた。プレゼンは「次世代リーダーを創る教育」をテーマに寸劇を交えた内容に仕上げ、高い評価を受けた。
英語が公用語の参加国が多く、開智の生徒らは言葉の壁に苦労しながらも、懸命に講義やディスカッションについていき、世界を肌で感じる実り多い4日間となった。
メンバーの中山さんは「これから他国と意見交換することも増え、プレゼンが大事になると思った。今回培った経験や交友関係を大学でも生かしていきたい」と話していた。
APYLCは来年、イギリス、韓国、オーストラリアも加わり、シンガポールで開催予定。