サイバー捜査の中心に 県警特別研修2期修了
サイバー攻撃やネット犯罪に対応するための専門知識を学ぶ県警の「サイバー犯罪捜査特別研修」2期生の修了式が6日、和歌山県警本部で行われた。1年間の研修を終えた27~34歳の警察官5人が、宮沢忠孝本部長から修了証を受け取った。
研修生は、疑似インターネット環境などの特殊な資機材を用いた実践的な解析訓練や実際のサイバー犯罪に対する捜査など、1年間にわたって厳しいカリキュラムを実践。和歌山大学での講習やIT企業が実施する研修にも参加し、知識と技能を習得した。
宮沢本部長は一人ひとりに修了証を手渡し「深刻化するサイバー空間の脅威に対応するため、捜査力を一層高めなければならない。この経験を基にさらに研さんを積んで、サイバー犯罪捜査の中心的な役割を果たしてほしい」と訓示。研修生のキャプテンを務めた本田修司警部補(34)は「実際の第一線での捜査手法にふれ、事件を解決することもできた。習得した技術や知識を還元し、県警全体のサイバー犯罪対応力の向上に努めたい」と話していた。
県警によると、県内の昨年のサイバー犯罪に関する検挙件数は58件58人。相談件数は1310件だった。