新1年生に防犯下敷き 県防連が8000人に
和歌山県防犯協議会連合会(県防連、片山博臣会長)は、今春小学校に入学する県内の子ども約8000人に、防犯の心構えなどが書かれた「きしゅう君の防犯下敷き」を贈っている。7日、いさお幼稚園(和歌山市園部、谷山正紀園長)でも贈呈式が行われた。
子どもたちに自分の実を守る防犯意識を身に付けてもらおうと、2005年から毎年実施し、ことしで13回目。防犯下敷きには、危険を感じた時に助けを求めることができる「きしゅう君の家」の説明や、「知らない人について行かない」「連れて行かれそうになったら大声で叫ぶ」などの心構えが書かれている。
贈呈式には県防連の他、和歌山キワニスクラブ、和歌山くろしおライオンズクラブ、市教育委員会の関係者らが出席し、約100人の年長園児に防犯下敷きを手渡した。
県防連の宇治田善信専務理事(61)は「大人が子どもを守るだけでなく、子ども自身が自分で守る防犯力を高めてほしい。不審な人に出会った際は大きな声で助けを求めて、きしゅう君の家に行ってほしい」と呼び掛けた。園児は声をそろえて「下敷きは小学校へ行っても大切に使います。きょうはありがとうございました」と感謝した。
防犯下敷きは4月の入学式までに各小学校に配布される。