インフルエンザ本格流行 和歌山市に警報発令

 和歌山市保健所は24日、 市内にインフルエンザ流行発生警報を発令した。 流行しているのは、 ほとんどがA香港型。 保健所は 「乳幼児から成人、 高齢者まで全年齢で注意が必要になる」 とし、 外出後の手洗いやうがいなどの徹底を呼び掛けている。

 保健対策課などによると、 昨年12月中旬から流行が始まり、 年末に注意報を発令。 今月9~15日の患者数 (15機関) は163人だったが、 16~22日は約4倍の609人に急増した。 2年前に大流行した季節型 (新型) インフルエンザは検出されておらず、 ピークは例年と同様に1月下旬から2月中旬とみられる。

 県内では24日現在、 26の幼稚園・小中学校で集団発生し、 学級閉鎖などの措置を取っている。 昨年、 閉鎖措置を取らなかった市立今福小学校 (同市今福) では、 休憩前に教室・廊下の換気、 手洗い、 うがいを呼び掛ける放送を流している他、 睡眠や朝食をしっかり取るように指導している。

 児童は授業が終わると入念に手を洗い、 うがいをしていた。 インフルエンザにかかったことがないという4年生の得津克将君 (9) は 「家に帰ったらすぐに手洗いうがいをして予防してます」 と元気に話していた。

 インフルエンザは通常の風邪と違い、 インフルエンザウイルスに感染して起こる感染症。 突然の発熱と全身のだるさ、 筋肉痛などの全身症状があり、 せきや鼻水、 のどの痛みなど呼吸器症状が現れてくる。 潜伏期は1~7日、 発熱が2~3日続き、 1週間程度で回復する。