大きな茶わんで一服 文協茶道部が大福茶会

和歌山文化協会茶道部(永岡一惠部長)が主催する第19回大福茶会が13日、和歌山県和歌山市湊通丁のホテルアバローム紀の国で開かれた。

中に「福」の文字が記された直径50㌢の大茶わんで抹茶を振る舞う恒例行事。着物姿の部員は茶わんに合わせた大きな道具でお茶をたてた。

茶会が始まる午前10時前から参加者が集まり始めた。5人ほどでお茶を分け合い、大茶わんを持ち上げて味わった後、一礼して隣に渡していた。会場にはほころび始めたシャクヤクの花も生けられ、参加者は春の風情を視覚と味覚で楽しんだ。

市内吹上から参加した女性(69)は「大きな道具が見られるのは珍しい。みんなでおいしくいただけてよかった」と話し、永岡部長は「19回も続いていると、岡の宮神社で茶器を清めた1回目が懐かしく思います」と長く続く行事に思いをはせていた。

大茶わんで抹茶を味わう参加者

大茶わんで抹茶を味わう参加者