はしか患者が全国で増加 県が注意呼び掛け
全国的な麻しん(はしか)患者の増加を受け、和歌山県は県民に感染の注意を呼び掛けている。
ことし3月20日以降、海外からの輸入症例を契機として、沖縄県で患者数が増加。その後、他府県での患者も報告され、ことしに入って今月13日までの全国のはしか患者は149人に上る。県健康推進課によると、22日現在で県内の発生はないが、今後患者の発生が懸念されるという。
はしかは感染力が強く、空気感染や飛沫(ひまつ)感染、接触感染などで人から人へと広がる。免疫を持たない人が感染するとほぼ100%発症し、一度発症すると一生免疫が持続するといわれている。10~12日の潜伏期間があり、38度前後の発熱や風邪のような症状が出る。2~4日の発熱後に「39度以上の高熱と発疹」といった特徴的な症状が現れる。
感染予防対策として2回のワクチン接種が最も有効とされており、同課は「45歳までの人で2回の接種が済んでいない場合は、検討してほしい」と呼び掛けている。