大阪地震でブロック塀を緊急点検 和市71校
18日朝に発生した大阪北部地震で、倒壊したブロック塀の下敷きになった小学4年生の女子児童が亡くなった事故を受けて、和歌山県和歌山市は19日から市立幼稚園、小中高校71カ所のブロック塀の点検を開始した。
県教育委員会は18日、県内市町村教委や県立学校に危険箇所を確認するよう通知。同市では18日に各学校に注意喚起と危険箇所の状況把握を指示し、19日からブロック塀や壁のある市立幼稚園と小中高校で点検を始めた。
市教委教育施設課の職員が2人一組で各校に出向き、通学路のブロック塀やプールを囲むブロック壁などの状態を調査。1960年代に建てられた学校が多い市内では、現在の法律で定められた数値を超えた高さや厚さのブロック塀もある。2015年には学校の近隣住民の声を受けて幼稚園と小中学校で簡易調査を行い、現在は部分的な改修も進めている。
市立松江小学校では同課の職員2人がプールを囲むブロック壁を点検。高さや傾きの有無を測定してぐらつきがないかなど簡易調査以後の経過を確認した。原田勝誠課長は「地域の避難場所となる学校で事故が起こるのはあってはならないこと。結果を踏まえて、どうしたら安全になるか対応を考えたい」と話した。同課はできるだけ早く点検を進め、傾きやぐらつきなど緊急度に合わせて対策を進めるとしている。