下津DHCクに助成 三井住友海上文化財団

地域で文化振興のため音楽や郷土芸能の分野で有意義な国際交流活動を行っている団体を支援するため、三井住友海上文化財団(井口武雄理事長)は2018年度「文化の国際交流活動に対する助成」の対象8団体を決定し、県内からは下津DHCクラブ(海南市下津町、橋爪道夫会長)が選ばれた。

同クラブは1990年に旧下津町(現海南市)の地域活性化と人材育成を目的に設立。ふるさとに夢(Dream)と希望(Hope)をもって挑戦(Challenge)するとの意味を込めた頭文字から「DHC」とした。

今回助成を受ける事業は、教科書でモンゴルの民話「スーホの白い馬」を学習する小学2年生を対象に、モンゴルの民族楽器・馬頭琴や民族衣装などの文化に親しむ出前授業を行うというもの。

モンゴルから馬頭琴奏者、アマルバヤル・ファミリーを招き、民族衣装「デール」を着用して生演奏を行い、子どもたちの国際理解を深める機会を提供する。

出前授業は来年1月下旬に海南市を中心に予定し、同26日午後2時半からは、下津防災コミュニティセンターで地域住民らを対象にファミリーコンサートも開催する。

助成金贈呈式は10日、和歌山県和歌山市堀止西の料亭「六三園」で行われ、橋爪会長と同財団の花田幹雄常務理事・事務局長、三井住友海上火災保険㈱の飯沼武和歌山支店長、県文化学術課の﨑山秀樹課長らが出席。花田常務理事から橋爪会長に助成金50万円の目録が手渡された。

助成対象団体の選考に携わった花田常務理事は同クラブの地域に根差した活動や継続性、多様性が評価されたことを紹介し、今回の事業については「日本とは違う文化を感じることができる非常に価値が高い事業となっている」と述べた。

橋爪会長は「モンゴルに親しみを感じており、和歌山とモンゴルの交流が深まればうれしい。活動を広く深く発展させていきたい」と抱負を話した。

助成金の目録を手にする橋爪会長㊧と花田常務理事

助成金の目録を手にする橋爪会長㊧と花田常務理事