上流に仮橋1月供用へ 通行止めの恋野橋

 橋本市の紀の川に架かる恋野橋の橋脚が傾き、通行止めとなっている問題で、和歌山県は約200㍍上流に代替路の仮橋を設置すると決めた。来年1月中の供用を目指している。

 県道路建設課によると、恋野橋は県道山内恋野線の一部で、橋脚の傾きにより路面の接合部にすき間ができ、11月2日から全面通行止めとなっている。

 現在は迂回(うかい)路として、歩行者は約600㍍上流(東側)の紀の川水管橋、車両は約3・7㌔下流(西側)の橋本橋などの利用を呼び掛けているが、恋野橋から離れており、周辺住民の生活に影響が出ていることから、仮橋の設置を決めた。

 仮橋は恋野橋の約200㍍上流に設置。災害時などに使用される応急用の橋を国土交通省から借りて組み立てる。幅は車道と歩道を合わせて約7・5㍍、長さは約140㍍。設置箇所に接続する両岸の道路が狭いため、車両の通行は重量制限を行う予定にしている。

 すでに今月5日に設置準備を開始し、1月中に通行できるよう、作業を進めるとしている。