ミカンの魅力感じて 和大生が研究成果展
和歌山大学の2018年度の後期「博物館実習Ⅰ」を受講する3回生35人は来年1月23日まで、県産品であるミカンを研究テーマにした企画展を同大学図書館展示室(和歌山県和歌山市栄谷)で開催している。
学芸員の資格を取得するにあたり、学生が必要なスキルを身に付けるため毎年開催。今回は「和歌山のみかん」をテーマに文化や活用法などを調べ、成果を公開した。
開催に向け、10月から準備を開始。公開する資料を作成する展示班、展示のPR活動に取り組むイベント班、パネルデザインやマスコミ用リリースを作成する広報班に分かれて作業した。
展示では、流通の歴史や文化形成を記した人文科学、ミカン栽培が盛んになった歴史的経緯や品種を紹介した自然科学、経済的な重要性や課題を示した社会科学の三つの視点からミカンの魅力を約20枚のパネルにまとめた。ミカンに関する祭りや伝説にもふれ、クリスマスに大切な人へミカンを贈るカナダの慣習「クリスマスオレンジ」についても取り上げている。
また企画展の広報活動の一環で、ミカンに好きな絵を描く「みかんアートコンテスト」を実施。会場では作品の写真が展示され、上位作品を選ぶ投票に参加することができる。
教育学部の柴田将吾さん(21)は「和歌山のミカンをPRしたくて企画した。ミカンの魅力を感じてもらえれば」と話している。
開館時間は午前9時から午後4時半まで。土日祝日は休館。
問い合わせは教養の森センター(℡073・457・7977)。