福笹作りが大忙し 十日戎前に東の宮恵美須
商売繁盛の神様・恵比寿(事代主)に祈願する、9日からの「十日戎(えびす)」を前に、和歌山県和歌山市吉田の東の宮恵美須神社では8日、縁起物の福笹作りが行われた。
「えべっさん」として親しまれる新年行事。9日に宵戎、10日に本戎、11日に残り福と3日間にわたり行われる。福笹は山東地区で取れた笹に鯛や俵、小判などの縁起物を結んで作る。社務所の2階では、準備を手伝う地元の女性らが大量の笹に手際よく飾りを結び付けていた。
毎年笹作りをしている土田静子さん(71)は「昨年は災害の多い年だった。ことしは良い年になるようみんなで祈りを込めて作っています」と話していた。
同神社では笹飾りを7000個用意。3日間で約8万人の参拝客が訪れる見込み。期間中は総本宮の美保神社(島根県松江市)から横山陽之宮司が訪れ、福を呼び込む「悪斬の舞」を披露する他、福引も行われる。