仲間づくりの輪広げて 和歌山市民大学開講式

生きがいづくりや世代間交流の場になっている和歌山市民大学の入学開講式が10日、市民会館で行われ、20~91歳の新入生623人が入学した。

同大学は2013年度に、同市が老人大学と市民成人学校を一つにして開講した。在校生は254人。20歳以上の同市に在住または勤務する人が対象で、初級囲碁や将棋、園芸、初級詩吟、水彩画などの14講座(2年)とヨガやマジック、初級写真、太極拳など13講座(1年)を学ぶ。

式では同大学学長の尾花正啓市長の代理として、森井均副市長が「市民大学での学びは個人の自己実現だけでなく地域社会の活性化、高齢者の社会参加、青少年の健全育成など社会全体にとっても大変意義深い。仲間づくりの輪を大きく広げながら、社会の発展のために活躍してほしい」と式辞した。

来賓として県教育庁の松本泰幸生涯学習局長は「豊かな自己の能力や個性だけでなく、地域社会の活性化、地域の教育力の向上にもつながる」と祝辞した。

式の後にはサイバー大学の石黒マリーローズ客員教授が「日本と世界の文化」~外国から見た日本の美しさ~と題して講演。「日本では財布を落としても手元に戻るのがすごい。『とんでもございません』『こちらこそ』とお辞儀をして相手を敬う礼儀正しさと謙遜、人間性が素晴らしい。皆さん、素晴らしい国に住んでいるということに心から感謝してください」と話した。

式辞を述べる森井副市長

式辞を述べる森井副市長