県産ウメでジュース作り 児童が授業で体験

 和歌山県の特産品、ウメについて知ってもらおうと、紀の川市麻生津中の市立麻生津小学校(山本具子校長)で18日、県職員らによる出前授業が行われ、4年生1クラス9人がウメについて学びウメを使ったジュース作りに挑戦した。

 県は地産地消の取り組みの一環で、2012年度から県内の小学校と特別支援学校の給食や家庭科などの教材として、県産の主要農水産物を提供。今回は県内の国公私立小学校と特別支援学校249校にウメを提供している。

 この日は、果樹園芸課の川内英樹副課長と農家の林重行さんが、クラス代表の栂野琴音さんと井上結菜さんにウメ10㌔を贈呈した。

 続いて、農業水産振興課の北原伸浩主査がウメについて説明。生産量が全国1位で65%を占めることや南高梅が高品質でたくさん作られていること、ウメに含まれるクエン酸が疲れを取る効果があることなどを話した。

 ジュース作りの実習ではウメのヘタを竹串で取り、水でよく洗った後に水分をしっかりとふき取り、竹串でウメに十数カ所の穴を開けて1㌔のウメと砂糖1㌔を交互に瓶に入れた。ウメジュースは10~14日ほど保存し、完成次第持ち帰り各家庭で楽しむという。

 岡山陛三君(10)は「初めて作ったけどとても楽しかった。砂糖とウメを入れるだけだったので意外と簡単だった。甘くておいしいジュースになってほしい」と笑顔だった。

 果樹園芸課産地振興班の森敏紀班長は「ふるさとの自然や文化、農林水産業に関心を持ってもらい、食に関する感謝の気持ちを育みたい。県産の農産物に親しんでもらい、大人になってからも和歌山の産品を選んでもらえれば」と話した。

ウメを使ってジュースを作る児童たち

ウメを使ってジュースを作る児童たち