わかやまメンマ完成 竹林の整備へ法人発足
地域で広がり続ける竹林をおいしく食べて整備しようと、一般社団法人わかやまインフィニティ(橋本光代代表)はこのほど、「わかやまメンマ」の試食会を開いた。
和歌山県和歌山市山東地区を中心に地元の竹を使ったメンマ作りに取り組んできた有志グループが、本格的な竹林整備とメンマ流通に向けてことし4月に組織化。純国産メンマ作りプロジェクトに参加し、活動の和歌山代表となっており、食材としての活用以外にも、土壌改良剤、竹炭などにもいずれは加工していきたいとしている。
メンマは、ことし5月に幼竹を収穫し、1カ月ほど塩漬けにして90㌔ほどを仕込んだ。試食会には竹の収穫や仕込みを手伝ったボランティアや地域住民ら25人ほどが参加。メンマを使ったキムチやサンショウとシイタケの煮物、食べるラー油など8品が並んだ。
考案には同団体メンバーで雑賀崎のレストラン「日進月歩」のシェフも参加し、有田川産サンショウや県内産のキュウリなどを使い、地産地消も考えたメニューになった。
試食した参加者からは「市販のメンマよりくせがなく、料理に使いやすい」「シャキシャキ感が良い」と反応も上々。橋本代表(53)は「いずれはモデルとなる竹林を拠点にして、メンマを入り口に整備を進めていきたい。まずは和歌山で国産メンマの取り組みを発信していく役割をしっかり担いたい」と話していた。
同団体は秋以降にも竹林整備を進め、来年には国産メンマの事例発表や情報交換を行う全国サミットを県内で開催する予定。