不登校は不幸じゃない 当事者や保護者座談会
不登校児や保護者らが交流する「不登校は不幸じゃないin和歌山市座談会」が26日、和歌山県和歌山市の県民文化会館で開かれ、15人が不登校について語った。
同プロジェクトの発起人は、湯浅町出身で自らも約10年間不登校を経験した小幡和輝さん。
不登校を否定しない社会の空気をつくりたいと2018年に同プロジェクトをスタートし、専門家だけでなく、多くの人が関わってできることをしたいと全国的に活動をしている。
座談会は7月10日から8月10日まで47都道府県を回り、不登校の子どもや保護者に、「学校という場所にこだわらなくていい、再登校だけがゴールじゃない」と伝えている。
この日の座談会では各所から不登校の当事者や家族など、不登校と関わりがある人が参加。「息子がそんなに学校に行きたくないことを知らなくて泣いた」「自分の子どもがまさか不登校になると思っていなかった」「受け入れるまでに時間がかかった」など参加者は思い思いに心境を吐露した。
小幡さんは不登校の子どもには自己肯定感を高めることが大切とし、親が子どもの熱中しているものや能力があることに気付いていないケースがあると指摘。「没頭する力も才能。たとえゲームでも、実社会に応用できるし、大切なことも学べる」と話した。
小幡さんは「不登校になった先に居場所があるかどうかがとても大事。不登校の子どもにさまざまな可能と選択肢があることを知ってほしい」と話した。