清流でアユつかみ 紀美野で留学生が体験

関西の大学の修士、博士課程で学ぶ20~30代の9カ国の留学生15人が8日、和歌山県紀美野町を訪れ、紙すきや川遊びを通して日本文化や豊かな自然とふれあい、町観光協会(岡本尚会長)と意見交換を行った。

国際協力機構(JICA)によるプロジェクト「JICA長期研修員福利厚生事業@紀美野町で避暑体験!」によるもの。JICA関西職員の吉田希さん(34)によると、同町との連携は2年前、「最高の〝ない〟がここにある!」とうたった町のPR動画にJICAが注目したことがきっかけという。

一行は釜滝の「手漉き和紙工房あせりな」でうちわを制作して伝統文化にふれた後、宿泊施設「たまゆらの里」(岡本尚代表)でアユのつかみ捕りを体験。塩焼きも味わいながら町民や地元の高校生らと交流を深めた。

タイの女子学生ラッタナポーンさん(27)は「美しい自然と川のある紀美野が大好きです」と笑顔。セネガルの男子学生ムスタファ・ティアンさん(28)は自国では川遊びは一般的ではないことを紹介し「美しい自然環境に囲まれ、川にいるだけでリフレッシュできます。アユの塩焼きも気に入りました」と話していた。

岡本会長(47)は「外国人が町の観光資源をどのように受け入れてくれるのかを知りたい。今回の交流を通して町の強みを発見できたら」と話していた。

アユのつかみ捕りを楽しんだ留学生ら

アユのつかみ捕りを楽しんだ留学生ら