ことしの米は豊作 山口小児童が稲刈り体験

 和歌山市立山口小学校(里、岡本晶彦校長)の5年生が3日、地域の田んぼで稲刈りを行った。

 同地区連合自治会のまちづくり協議会が運営する学童農園でことし6月に田植えを行い、協議会メンバーが虫よけや草引きを進めて大事に育ててきた。小学校や地域団体が作ったかかしも田園風景をにぎやかにした。

 ことしは台風など天候の影響を強く受けなかったため、米は豊作。児童は鎌の使い方と稲の束ね方を教わり、早速稲を刈り始めた。一束刈り始めると児童はもっとたくさん刈り取ろうとスピードを上げて収穫。束ねて干す作業が追いつかなくなるほどたくさん刈っていた。一通り刈ると児童はわらを使って稲を束ね、「はぜかけ」という物干し竿にぶら下げていった。前川葵さん(11)は「稲を刈るのに時間がかかって大変だった。きれいに育った稲穂が見られて良かった」、山本晋寛君(11)は「たくさん稲を刈って、自分で干せるのが楽しかった。家の田んぼと同じように、大き育っていたと思う」と話していた。

 収穫した米は精米し、5年生が合宿で調理する他、11月3日の地区の文化祭でも販売予定。

収穫した稲を干す児童