箏や尺八を体験 楠見東小学校で邦楽の授業
和歌山県和歌山市善明寺の市立楠見東小学校(棚田修司校長)で21日、箏と尺八の邦楽体験授業があり、児童たちが楽器の演奏に挑戦した。
子どもたちに日本の伝統音楽の魅力を伝えようと取り組む「プロジェクト和の音」(川端敏行代表)のメンバーが訪問。文化庁の芸術家派遣事業の一環として行われ、5年生59人が参加した。
箏奏者の久保利文音さんと尺八を演奏する川端代表が楽器の歴史などを話した後、両者で結成する箏・尺八デュオゆるりらで映画「アナと雪の女王」の曲と「鞠と殿様」の合奏を披露した。
その後、児童たちは和の音のメンバーに箏を演奏するための基本姿勢や体の向きなどの指導を受け、爪をつけ箏の弦を弾いたり、尺八の吹き方や音の出し方などを教わったりして楽しく練習した。
柿原姫華さん(11)は「箏や尺八の昔のことを知ることができて勉強になった。箏と尺八が一度に体験できて良い経験になった」と笑顔。松下崇仁君(10)は「尺八は難しいと思っていたけど簡単に吹けた。箏は意外に難しかった」と話した。
川端代表は「箏と尺八が両方体験できるのは初の試み。子どもたちはとても好奇心旺盛で、積極的に取り組んでいた。これからも市内の学校を訪問し伝統音楽の発展に努めていきたい」と意気込んでいた。