国際色豊かにダンス 世界民族祭にぎわう

異文化や世代間の交流を図る「世界民族祭2019」が17日、和歌山県紀美野町神野市場の文化センターで開かれた。恒例の祭りをさらに盛り上げようと高校生による多彩な企画を盛り込み開催。秋晴れの下、会場には世界各国の料理やカンボジアのチャリティーグッズのブースなどが並び、約6000人の親子連れらでにぎわった。

祭りは11回目。りら創造芸術高校と、海南高校大成校舎の生徒によるグループ「1LDK」が「祭りをもっともっと楽しくしよう」と、各国の味の具材が楽しめる「世界おむすび旅行」や、デザインも手掛けたチャリティーグッズの販売などを企画し、多彩なブースが並んだ。

会場にはスリランカやアフリカ、マレーシア、アメリカ、中国や同町の郷土料理などの他、着物の着付けコーナーもあり大にぎわい。ステージからはポーランド民謡や、アフリカの伝統音楽が届けられた。

来場者らは思い思いに楽しみ、海南市の山中天慎君(11)は「にぎやかに世界と交流できて楽しいです」と笑顔だった。

盛況の会場で実行委員長の森谷泰文さん(59)は「10周年を迎えた昨年は規模を縮小し、貧困に苦しむ世界各国の子どもの現状を改めて学習する機会としたことは意義深かった」と振り返り、今回については「生徒らのやる気を確認した上で、自主性をより尊重して開催できた」と目を細めていた。

ブースには、りら創造芸術高校が学習を進める地域の伝統産業の一つ、ブドウハゼろうそくの販売や、ハゼの葉を利用した茶の試飲コーナーもあった。

ポーランド民謡のステージも

ポーランド民謡のステージも