密集避けて学習支援を 休校中の県立校長会
和歌山県教育委員会が学校運営に関する指導や助言を行い、施策の方針などを示す県立学校校長会が14日、和歌山市茶屋ノ丁の県自治会館で開かれ、新型コロナウイルス感染拡大防止に伴う休校期間中の家庭学習の指導の在り方や教職員の勤務方法などについて、対応を確認し、情報を共有した。
県内の公立高校と特別支援学校の校長45人が出席。会議は座席の間隔を大きく空け、時間も短縮して行われた。
仁坂吉伸知事は紀の川市立打田中学校で教員の集団感染が発生したことを受けて「発生した際に検査の数を減らすためにも、休校中に出勤する教職員の数を5分の1くらいに減らしてもらいたい。学校が再開した際には、工夫した健康確認で異常を発見できる機能を持ってもらいたい」と協力を求めた。
宮﨑泉県教育長は「子どもと接する機会が貴重になった今、限られた時間を大事に接してもらいたい。学校が再開すれば、授業の遅れなどに先生が苦労すると思う。再開するシミュレーションをしてもらいたい」と呼び掛けた。
県教委事務局は、休校中と再開直後の学校運営について説明。県立学校教育課は、計画性のある家庭学習を行うため、テキストやオンライン教材を取り入れた学習スケジュールを提示すること、電話や面談で生徒の状況を把握するよう求めた。また、学校の電話回線不足をカバーするため、教職員がスマートフォンで生徒と連絡した場合、通信費を県が負担する仕組みを導入することも報告した。
教職員の勤務について教職員課は、学校での密集度を下げるため、政府の緊急事態宣言の対象区域に住む教職員や通勤に公共交通機関を利用している教職員に対して、在宅勤務に切り替えるよう協力を求めた。