県立学校31日まで休校 夏休み9日間に短縮
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、和歌山県は4月30日、5月6日までの県立学校の休校期間を31日まで延長し、授業日数を確保するため夏休みを8月8日~16日の9日間に短縮する独自の措置を発表した。市町村や私立学校にも同様の措置を要請する。
県内で感染者の発生が継続している状況や、県として地域全体での活動の自粛を強く要請していることを延長の理由としている。仁坂吉伸知事は「とても学校を再開できる状況にはない。休校を始めた時よりも悪化している」と、県内で感染のリスクが高まっているとの認識を示した。
夏休みは、通常42日間のところを9日間に短縮し、授業日数を確保するが、休校期間が7月20日以降まで延長される事態になれば、進級に必要な出席日数を確保できなくなる。仁坂知事は「現行制度では高校生全員が進級できないことになりかねない。これは冷厳なる事実」と危機感を示した。
入学時期を9月に変更する議論については、「学校が9月から始まれば解決するという甘いものではない。全ての制度を変えなければならず、国民全員で考えなければならない」と述べた。
休校については、高野町が4月30日、5月7日からの再開を発表。町内で感染者が確認されていないこと、近隣市町の感染事例から2週間が経過し、拡大していないことなどを理由としている。
7日は午前のみ、8日から通常授業とし、給食は11日から実施。感染者が町内で確認された場合は2週間、伊都・橋本地域で確認された場合は1週間の休校措置をとる方針。