総延長20.6㌔「第二阪和国道」

前号より、空から我が街を眺め探索する「空から紀州探訪」をお送りしている。関西空港を離陸した取材機は和泉山脈を捉えながら県境へ向かう。
阪南市上空から南東方向を望む。眼下には前号で紹介の和泉山脈が広がり、深い緑の木々からは山深さを感じさせる。目に留まるのは山脈に沿って延々と続く第二阪和国道。泉州地域と和歌山市を結ぶ動脈として開通し、両地域のアクセスが格段に便利になったことは記憶に新しい。
第二阪和国道は、大阪府南部と和歌山県北部の連携を図り、移動時間を大幅に短縮させると同時に、異常気象時の通行規制区間の解消や、関西空港へのアクセス向上を目的とした地域高規格道路で総延長は20・6㌔に及ぶ。
歴史をたどると事業化は昭和63年度。用地買収を始め、平成8年に工事着手。平成15年4月に阪南市自然田-箱作ランプ間が暫定開通し、同時に和歌山北バイパスも開通。平成16年6月に箱作ランプ-箱ノ浦ランプ、平成23年3月に箱ノ浦ランプ-淡輪ランプ、平成27年9月に平井ランプ-大谷ランプ、平成29年4月に淡輪ランプ-平井ランプがそれぞれ開通した。
開通により大阪府内の旧国道26号深日中央交差点では渋滞が大幅に解消するなど効果は大きく、平成29年4月にオープンした道の駅「みさき」では、新鮮な野菜や魚を求め、和歌山ナンバーの車も多く見られるなど、両地域の交流が促進され、高規格の道路がつながることによる大きな効果が見られている。
(次田尚弘/阪南市上空)