日頃使う箸に感謝 新型コロナ終息願い供養

和歌山市料理飲食業組合(木下晴夫組合長)は語呂合わせで「箸(はし)の日」の4日、和歌山県和歌山市元寺町北ノ丁の高野寺で「箸供養」を行い、箸に感謝の思いをささげた。

ことしで14回目。木下組合長によると箸の供養は県内でも珍しいという。

例年、飲食店から約2万本の使用済みの割り箸が集められるが、ことしは新型コロナウイルス感染予防のため奉納は取りやめ終息や家内安全の願いも込めた。飲食関係者約30人が出席。一人ひとりが感謝の気持ちを込めて手を合わせた。

木下組合長は「飲食を提供している身なので、お客さまがお使いになったお箸への感謝を持たないといけない。このコロナとの共存時代に自分や周りの人の幸福を願うことは心の安らぎになる」と話していた。

高野寺の阪口隆祥住職は「箸というものは口に運んでくれるもので、さまざまな作り手の思いを運びます。そういう目に見えないものに感謝できることにより、この厳しい社会で生きていけるのだと思います」と話した。

箸に感謝し焼香する参加者

箸に感謝し焼香する参加者