セアカゴケグモに注意 紀の川・名手公園で

和歌山県紀の川市名手市場の名手公園で19日、特定外来生物で毒性を持つセアカゴケグモ1匹が確認された。市は注意を呼び掛けている。

セアカゴケグモは攻撃性がなく、おとなしいため、素手で触らない限りかまれることはないとされるが、かまれると、局部や四肢全体が痛むなどの症状が現れる場合がある。

雌は体長7~10㍉で全体が黒色、腹部の背面に縦の目立つ赤い模様があるのが特徴。雄は体長4~5㍉の褐色で、腹部の背面は灰白色。日当たりが良く昆虫や小動物などの餌のあるところに生息しやすい。乾いた溝や空き缶の中に潜むこともあり、今回発見された場所は、公園横の溝の中だった。

発見した粉河ロータリークラブの男性会員は「色が濃いのですぐにセアカゴケグモだと分かった。子どもが触れなくて良かった」と安心した様子で話した。

もしもかまれた場合は、患部を水でよく洗い病院で診察を受ける。見つけた場合は靴で踏みつぶすか、市販の殺虫スプレーを噴射して駆除する。

セアカゴケグモを発見した場合は市生活環境課(℡0736・77・2511)に連絡する。かまれた場合は岩出保健所(℡0736・61・0048)または市健康推進課(℡0736・77・2511)へ。

名手公園で見つかったセアカゴケグモ(19日午前7時24分撮影)

名手公園で見つかったセアカゴケグモ(19日午前7時24分撮影)