当事者の声を聞き緊急支援 文化芸術を支える活動に注力

先日、日本歌手協会の田辺靖雄会長他、合田道人理事長、山本リンダ理事らが来訪され、コロナ禍で大きな打撃を受ける文化芸術活動に対する国の「緊急総合支援パッケージ」の実現をリードした取り組みに「文化芸術を守るために尽力してくれた公明党に感謝しています」と仰っていただきました。また、田辺会長らは、コロナ禍で出演機会が減少し、歌手を引退しようと思う人が増えてきた中で「『声を聴かせてほしい』と公明党が呼び掛けてくれた」と振り返り、文化芸術に携わる当事者の“生の声”から国による支援が実現したことを歓迎されました。さらに、緊急総合支援パッケージには、活動継続に向けた補助金の支給対象には、団体だけでなくフリーランスなどの個人も含まれていることに関して、会のメンバーからは「助かった」との声が寄せられているとのお話をいただきました。
また、大切な親友である指揮者の西本智実さんがお越しくださり、文化芸術に関して意見交換を致しました。西本智実さんとのご縁は、2004年、神戸の展覧会でロシアの画家アイヴァゾフスキーが描いた「第九の怒濤」という絵を見た時でした。船に乗る人々が必死で荒波を乗り越える様子はまさに人生そのものでした。そこで出会ったのが指揮者の西本智実さんでした。初対面で意気投合し、2時間以上も語り合いました。智実さんは指揮者、私は元バレリーナ。ジャンルは違いますが、芸術への思いは同じです。この世界で数少ない日本人女性として異国の地で舞台に立つ。見えないプレッシャーに押し潰されそうになりながら、表現する。苦労は底知れないが、人前で絶対に弱音を吐かない。共通点は多く、だからこそわかり合えたのだと思います。
私は国会議員になり、文化芸術を支える活動に注力するようになり、新型コロナウイルスの感染拡大で、文化芸術に関わる活動も深刻な影響を受けました。いま必要な支援策は何か、海外ではどう対策を取っているのか。国内外の事情に詳しい智実さんと連絡を取り合い、いつも助言をもらっています。
智実さんはよく「ロシアでは舞台のチケットが安かった」と言われます。海外では文化芸術が空気のようにそばにあります。「文化・芸術は心の財(たから)です」。日本をもっと文化芸術が身近にあり、映画のように気軽に一流の舞台を楽しめる国にしていきたいと思います。
8月、公明党の伝統である「夏季議員研修会」が、和歌山県民文化会館で開催されました。新型コロナウイルス感染拡大のため、県下の議員全員が集うのは実に、半年ぶりでした。研修会では、感染症対策に細心の注意を払いながら、議員一人一人が徹して現場の声を聞き、党勢拡大のうねりを起こしていくその出発の場にしていくこと、そして、公明党のネットワークに欠かせない現場第一主義の伝統に一段と磨きをかけることも和歌山県下の議員が確認し合い、出発致しました。