小学校に菓子道具を 「紫香庵」が協力呼び掛け
和歌山市七番丁の菓子店「紫香庵」(須賀良知代表取締役) は今月から、売り上げの2%を使って小学校に菓子作りの道具などを寄贈する取り組みを始めた。 客が商品購入時に寄贈先の小学校を指定できる。
体験を通して日本の伝統文化、 和菓子に親しんでもらおうと、 須賀代表 (48) は6年前から市内の小学校を中心に和菓子教室を開いている。 児童たちの真剣に取り組む姿や完成した時の笑顔を見る中で、 「何か子どもたちのために支援できないか」 と考え、 小学校で和菓子作りの専門的な道具が少ないことに着目。 蒸し器や抹茶茶わんなど必要な道具がそろえば、 教師と児童だけでも和菓子作りを楽しめるのではないかと企画した。
初日から、 「いいね。 もっと広まるといいのに」 といった客の声も。 須賀代表は 「体験を通して子どもたちの将来目指す夢の選択肢が広がればうれしい」 と話し、 「1社では1校に対しての金額も少ない。 一緒に取り組んでもらえる会社があれば」 と協力を呼び掛けている。 来年3月末に集計し、 来年度に寄贈する。 詳しくは同店 (℡073・426・3250)。