粉河高アベックV 総体ハンドボール
平成26年度県高校総合体育大会ハンドボール競技の部で、紀の川市の県立粉河高校が男女そろって優勝を飾った。アベック優勝は同校として33年ぶり、県全体でも22年ぶりの快挙となった。8月1日に神奈川県で開幕する全国大会での活躍にも期待が膨らむ。
大会は男子14チーム、女子6チームが出場。トーナメント形式で争った。
男子は初戦で海南を44―11、2回戦で新宮を24―19、準決勝で那賀を29―16で下し、決勝に駒を進めた。
大会では同校が春から取り組んできた守備陣形が機能。6㍍ラインに6人が横に並ぶオーソドックスな「6:0」ディフェンスではなく、ラインから縦に3列選手を配置する「3:2:1]を採用。守備の厚みが増し、各校の攻撃を防いだ。
決勝では同大会連覇中の紀北農芸と対戦。この試合でも守備が機能し、前半を13―8で折り返すと、後半もリードを守り切り、21―17で勝利。21年ぶり3回目の優勝を手にした。
前田寛人主将は全国大会に向け、「練習してきたことを出したい。県の代表として一つでも多く勝ち、優勝を目指したい」と意気込んだ。
シードの女子は準決勝からの登場となった。那賀を30―6の大差で下すと、決勝は新人戦、春季大会ともに決勝で敗戦している和歌山商業と顔を合わせた。
試合は互いにミスが生じ、ロースコアの展開となった。序盤は2点のリードを許したが巻き返しに成功すると、前半を4―4で折り返した。後半に入ってリードを奪ったが、1点を争う緊迫した攻防戦に。試合終了数分前に、練習してきた連携から貴重な追加点を奪い、11―9で接戦を制した。女子の優勝は5年ぶり20回目。2大会の雪辱を果たし、全国切符を勝ち取った。
中西柚菜主将は「全国大会は初めてだが、県の代表として恥ないような試合をしたい。目標は優勝です」と力強く語った。
メンバーは次の皆さん。
〔男子〕監督=大串有高▽主将=前田寛人▽選手=宮本匡基、南直樹、梅本卓、平間拓巳、花折政宗、明樂芳典、熊城聖生、永原雅也、小池勇貴、横山太貴、三浦陸人、入内島裕介、古井智也、福島直己、中村僚希、福辺康人、山本恭平、渡辺大生、清家良真▽マネジャー=大内田美佳、福井映
〔女子〕監督=笹谷守▽主将=中西柚菜▽選手=奥田芽衣、松岡果歩、三宅伶奈、上野山奈穂、岸下祥子、租和芹帆、上野山妃菜、若林志帆、寺地絢音、面家佳奈、大森美咲、加山梨花▽マネジャー=中山佳奈、中西梨菜、笠田友