三代・加藤利昇さん茶陶展 25日から

 美術・茶の湯道具の翠洸洞(津市)が主催する「加藤利昇茶陶展」が25日から28日まで、和歌山市のホテルアバローム紀の国2階ギャラリー龍門で開かれる。

 「新作 古稀記念展」とし、三代目の加藤利昇さん(68)の仁清写や乾山写、交趾(こうち)など、茶席を彩る茶わんや水指、香合、花入れの新作八十余点が展示される。

 加藤利昇さんは昭和21年京都生まれ。昭和44年に作陶を志し十六代永楽即全に師事。その後独立し、さまざまな色絵の具を考案。交趾などの技法も独学で習得し、華やかな絵付けで作陶を続けている。

 加藤さんは「心のふるさと、和歌山で8年ぶりの展示です。400年前の日本独自の雅(みやび)な世界を大切に、おそらく皆さんが目にしたことのないような最新の作品も並びますので、ぜひご覧ください」と話している。

 午前10時から午後5時(最終日は4時)。問い合わせは翠洸洞(℡059・228・4865)まで。

 会期中は加藤さんが来場。茶席も設けられる(午前11時から午後4時)。茶席は次の通り。

 25日=表千家・久馬規正社中▽26日=裏千家・小林宗富社中▽27日=表千家・辻宗淳社中▽28日=表千家・永岡宗惠社中

加藤さん

加藤さん

金砂子扇面草花茶碗

金砂子扇面草花茶碗