サイクリングロード 県・市が整備計画

県全体で整備が進められているサイクリングロードについて県と和歌山市は、市内のガイドラインとなる整備基本計画を発表した。市は本年度当初予算に事業費1500万円を計上しており、本年度中に布設を完了させる考え。

市によると、整備計画では、道路の端に青線「b―ライン」を設置し、自転車交通の案内と誘導、自動車ドライバーへの注意喚起などを行う。一般道路の交通量が少ない区間では、5㍍のラインを100㍍ごとに設置。交通量が多い区間はラインを設置せず、路面に方向を示すシールを貼り、ルートを案内する。

サイクリングロード整備の検討で焦点の一つになっていたサイクルステーション設置については、付近のコミュニティセンターや支所、連絡所などの公共施設を活用する見込み。場所の選定については、県や市の各サイクリング団体が加入する協議会(仮称・県サイクルステーション運営協議会)を設立して設置場所を検討する。ステーション内の備品購入費については県から半額が補助される。

県全体のサイクリングロードは、海ルートが新宮市から和歌山市に至る海岸沿い総延長約390㌔。和歌山市内は約30㌔で、毛見から和歌浦や雑賀崎を経由して、名所や旧跡を通って加太に至る予定。川ルートは、和歌山下津港から橋本市までの約60㌔(和歌山市内約15㌔)で、紀の川河川敷を活用してできる限り専用道路を中心に整備する計画。