災害時に協力 岩出市と市内5郵便局が協定

岩出市と市内5カ所の郵便局は、災害発生時の情報共有や被災者に関係する郵便物の料金減免などで協力する内容の協定を結んだ。7月31日、締結式が同市西野の市役所で行われた。

締結したのは「災害発生時における岩出市と岩出市内郵便局の協力に関する協定」。両者は平成12年1月にも災害時の相互協力について覚書を交わしているが、時代の変化に合わせて内容の具体化や追加を行い、新たに協定を結んだ。

今回の協定では、被災者と同意の上で作成した避難先リストなどの情報を相互提供すること▽郵便局が配達業務などの途中で発見した道路などの損傷状況の情報提供▽避難所への臨時ポストの設置と郵便物の取集▽ゆうちょ銀行の非常払い、かんぽ生命保険の非常取り扱い――などを定め、さらに、災害救助法が適用された場合を想定し、災害地の被災者に対する郵便はがきなどの無償交付、被災地宛の寄付金を内容とする郵便物の料金免除なども盛り込まれている。

締結式には、郵便局側から岩出中黒局の岩中一史局長や紀泉台局の北本善久局長、岩出市から中芝正幸市長ら8人が出席。岩中局長が協定書にサインした。

岩中局長は「災害救助法が適用されれば郵便はがきを無償で提供する。その他、協定書に書いていなくても、できることは精いっぱい協力していこうと思っている」と話し、中芝市長は「今回の締結により協力体制を構築できたことは、市民の安全安心のまちづくりを進める上でも、また一歩前進できたものと思っている」と感謝した。

締結式に出席した岩中局長(左から5番目)、中芝市長(同6番目)ら

締結式に出席した岩中局長(左から5番目)、中芝市長(同6番目)ら