リラレンジャー登場 世界民族祭PR
「第7回世界民族祭in真国」が7、8の両日、紀美野町真国宮のりら創造芸術高等専修学校(山上範子校長)と周辺施設で開かれる。
このイベントをPRしようと同校の生徒13人が4日、和歌山電鐵貴志川線の電車内でヒーローショーなどを行った。
イベントは平成21年に始まり、ことしで7年目。世界の芸術や音楽、食を通して異文化・世代間交流を行うことで地域の活性化を目指している。
毎年、電車内でPRしており、ことしは田んぼの平和を守る同校オリジナルヒーロー「リラレンジャー」の5人が初めて登場した。古来、同町真国地区に伝わる五穀豊穣を祈る芸能「真国御田春鍬規式(まくにおんたはるくわきしき)」を幅広い年代に知ってもらおうと誕生した。
リラレンジャーは黒マントを着けた宿敵「風魔人」、蝶のマスクを着けた「ムシデター」と一緒にイベントの魅力を熱弁。創作タップダンスやアフリカの民族音楽「ママリエ」を披露し、乗客らは陽気なリズムと歌声に拍手を送った。
舞台監督・企画を担当した3年生の東山花さん(18)と2年生の豊川未来さん(16)は「たくさんの人の協力で、たくさんの人に告知できた」「いろんな民族が文化を共有する。政治とか宗教とかいろいろあるが、みんなで歌って踊って楽しくお祭りできたら」と笑顔。
乗車していた牧恵美子さん(73)は「見てて、すごく楽しかったです。祭りに行ってみようと思いました」と話していた。
7日午前11時から前日祭が行われ、古来伝わる伝統芸能を奉納する「祝祭」、リラレンジャーと海南市のローカルヒーロー「熊野來神エーワッショー」がコラボしたヒーローショーなどがある。
8日午前10時から当日祭が行われ、各国の民族芸能舞台や餅まきがある。両日には世界の食が味わえる飲食ブースが30店舗以上並ぶ。同線貴志駅とJR海南駅東口からは無料のシャトルバスを運行する。
問い合わせは同校(℡073・497・0749)まで。