先輩ワーカーが後押し テレワークの研修会
時間や場所にとらわれない働き方「テレワーク」について学ぶ県主催のフォローアップ研修会が14日、和歌山市北出島の県勤労福祉会館プラザホープで開かれ、約70人が参加した。
テレワークはクラウドソーシングなどを通して好きな時間や場所で働ける新しい仕事の形。昨年11月の「わかやまテレワークフェア」に続き、体験談を聞きたいなどの要望があったことや、これから始めたい人を後押ししようと開催した。
県内や各地方でライター、デザイナーなどとして活動している先輩ワーカー5人が自身の体験について語った。
第1部では先輩ワーカーを代表して、グラフィックデザイナーの森脇碌さんがテレワークを始めたきっかけや仕事が取れるようになるまでの苦労を語った。
森脇さんは子どもの病気が発覚したのを機に在宅ワークを始めた。デザインは未経験だったが、実績を積むため日々コンペに応募していた。時には迷いながらも1年半かけて50件の仕事を達成し、先輩ワーカーからの薦めでプロジェクト形式の案件にも応募。それから取引額が跳ね上がり、自宅にいながらフルタイムで仕事。現在は月に30~50万円の収入を得ているという。
仕事と家庭の両立については、仕事を細かく分けて行うこと、子どもと遊ぶ時間も確保することなどコツを説明し「初めは他のワーカーが気になるが、必ず先は見えてくる。自分やクライアントのためにも少しずつ続けてもらいたい」と参加者に呼び掛けた。
第2部はグループワークで先輩ワーカーと意見交換を行い、参加者はサイトへの登録方法やクライアントへのアピール方法、デザイナー、プログラマー、ライターの違いや技術の磨き方などについて質問していた。