ご神犬「すずひめ号」奉献 丹生都比売神社
和歌山県かつらぎ町の世界遺産、丹生都比売神社に16日、ご神犬として紀州犬「すずひめ号」が奉献されることになり、奉告祭とお披露目が行われる。来年、毎月16日に一般公開されることも決まった。
真言密教の守護神としても知られる同神社には犬にまつわる逸話がある。高野山開創縁起や今昔物語によると、同神社の祭神・丹生都比売大神の御子神である高野御子大神が、白黒2頭の犬を連れた狩人に化身して現れ、弘法大師空海を高野山へと導き、丹生都比売大神から高野山の土地を授かったとされる。
ご神犬の奉献は、来年の戌(いぬ)年にちなみ、同神社と高野山にまつわる信仰に親しむきっかけにしてもらおうと行われる。すずひめ号は、まもなく生後1年となる雌の紀州犬で、地元の崇敬者から奉献される。奉告祭は16日午前10時から行われ、終了後にお披露目される。
来年は「月次祭(つきなみさい)」が行われる毎月16日に「すずひめ号」が参拝者に公開される。1月16日の公開時間は午前10時~正午、午後1時~3時となっている。
また同神社は、ご神犬のモデルとなった白黒2頭の紀州犬のキャラクターデザインを募集している。最優秀賞には賞金10万円が贈られ、採用された作品は同神社の広報や授与品などに使用される。締め切りは来年3月25日(消印有効)。
応募方法などは同神社のウェブサイト(http://www.niutsuhime.or.jp/)に掲載している。