大賞に早和果樹園 経営者協ビジネス表彰
和歌山県経営者協会(木村明人会長)は21日、第81回定時総会を開き、独創的で市場性のある新しいビジネスを展開する企業や経営者を表彰する、2018年度の「アントレプレナー大賞」に、㈱早和果樹園(有田市、秋竹俊伸社長)、同賞奨励賞にパワーアシストインターナショナル㈱(和歌山市、八木栄一代表取締役)を選んだ。女性起業家を応援する「キラリ!輝く女性ビジネス大賞」には㈱エムアファブリー(新宮市、竹原真奈美代表取締役)を選び、賞金や副賞を贈った。
「アントレプレナー大賞」の表彰は今回が13回目。「キラリ!輝く女性ビジネス大賞」は6回目となる。
早和果樹園は有田地域で、ミカンの生産や加工、販売を手掛け、有田みかんに特化した6次産業化を展開。ジュース搾汁の際に出るミカンの皮などの活用に取り組み、薄皮ごと搾る製法で生まれた商品「味一しぼり」が県内初の機能性表示食品として受理されるなど、有田みかんのブランド価値向上に貢献している。
パワーアシストインターナショナルは和歌山大学発のベンチャー企業。作業補助に有効なパワーアシストスーツを製品化し、農作業や物流、介護現場などでの運搬に役立つと期待されている。
エムアファブリーは、熊野の間伐材を活用し、天然のアロマオイルを商品化。その他、スギやミカン、桃など県産の原料から和歌山の香りを抽出する研究を重ねている。
表彰式で、早和果樹園の秋竹社長は「まだ未熟だが、ミカンを深掘りして商品価値をさらに上げ、事業の発展を持続させたい」と受賞を喜んだ。