震災受け「連携」テーマに 岩出で救急訓練
東南海・南海地震などの大規模災害に備えた 「集団救急事故総合訓練」 (那賀消防組合主催) が18日、 岩出市西野の大宮緑地総合運動公園で行われた。 9回目の訓練で、 同組合の他、 県立医科大学付属病院や市消防団などから約500人が参加。 ことしは東日本大震災の教訓から、 各組織が垣根を越えて連携することに重点を置いた。
県北部で震度6の地震が発生し、 広範囲にわたり家屋が倒壊、 橋や道路が損壊した他、 多数の負傷者が出たと想定した。
12種目の訓練のうち 「応急救護所運営」 では、 レスキュー隊の指揮の下、 消防団員らが災害現場から傷病者役を搬送し、 赤 (重症)、 黄 (中等症)、 緑 (軽症) に色分けされたトリアージシートの上に運んだ。 その後、 傷病者役はテント内の応急救護所で医師らから診察を受けた。
その他、 ため池が決壊し、 土のうで被害拡大を食い止める水防工法訓練、 集合住宅地からの火災が発生し、 消防車と消防団車で広範囲の消火を図る街区火災消火訓練もあった。
参加した山崎地区自主防災会委員、 小野康弘さん (66) は 「東北での震災以来、 災害発生時の対応について気になっていたので、 成果がありました」 と話していた。