和歌山市長、導入に前向き 路面電車
和歌山市の大橋建一市長は20日、 次世代型路面電車システム (LRT) の導入について、 バスが一般車の走行できない専用路線を走るBRT (バス・ラピッド・トランジット) の導入も含め、 「課題や費用対効果についてさらに研究したい」 と前向きな答弁をした。 宇治田清治議員 (市民クラブ) の一般質問に答えた。
大橋市長は、 かつての市電ルートを復活させることは 「JR線や南海線と直結・乗り入れできない路面電車では採算面で見通しが立たないと思っている」 と前置き。 その上で、 「南海和歌山港線の旧久保町駅から分岐し、 けやき大通り経由でJR和歌山駅まで結ぶLRTなら、 同駅から南海和歌山市駅経由で市内と加太線、 あるいは市内と和歌山大学駅前を結ぶ新路線として期待できる」 とし、 「バス専用車線などを活用し、 輸送力はLRTと同等で安価な費用で整備できるBRTの導入も含め研究したい」 と持論を展開した。
BRTは、 LRTが導入できない地域で注目され、 米国マイアミや、 カナダのオタワなどで設置。 完全に分離された専用路線を走り、 バス停を 「駅」 に近いものとして活用している。