経営改善で魅力アップ ぶらくり丁活性化へ取り組み
店舗の魅力を高めることで商店街全体を活性化しようと、 和歌山市のぶらくり丁商店街は10月から、 ㈱全国商店街支援センターの協力を得て、 「核店舗創出による商店街活性化事業」 に取り組んでいる。 モデルとなる6店舗が5カ月かけて経営改善を検討。 経営力向上を目指し、 改善手法は商店街全体で共有する。 来年2月7日に成果報告会が開かれる。
同センターは、 全国商工会連合会など中小企業関係4団体が商店街の活性化を目標に平成21年4月に設立した。
同事業では、 モデル店舗が経営コンサルタントと共に経営課題を見つけ、 数回の研修を重ねて改善する。 売り上げや客数などの変化も細かく記録。 改善手法は商店街全体で共有し、 活性化の一助にすることが最終目標だ。
ぶらくり丁では、 番茶屋▽えり弥▽まるこう▽木村魚喜▽網与商店▽インターラーケンの6店舗がモデル店として参加。 10月から月に1回、 経営コンサルタントのアドバイスを受けた後、 会議で改善点を話し合ってきた。
木村魚喜では店舗前に出していた陳列用冷蔵庫などが 「いらない」 と指摘され、 すぐに撤去。 老舗の呉服屋 「えり弥」 は、 呉服離れが進んでいる現代において 「呉服の相談所機能を備えること」 がいいのではないかとアドバイスを受けたという。 また、 ぶらくり丁各店の新商品やイベント情報を商店街の放送を使って告知するようになった。 これまでは一切行っていなかったという。
1月12日に成果を確認し、 2月7日に全体研修として成果報告会を開き、 5カ月間の実践報告を行う。
番茶屋の木村圭一社長(59)は 「商店街が前に進むいい機会」。 ぶらくり丁商店街協同組合の日茂由萬理事長(50)は 「商店街活性化のためには各店舗が元気にならなければいけない」 と話している。