御坊祭の獅子舞披露 390周年の和歌祭
13日に和歌浦地区で行われる紀州東照宮の例大祭 「和歌祭」 に友情出演する御坊祭春日組の役員が9日、 東照宮を訪れ、 渡御行列の順番などの最終打ち合わせを行った。 春日組は獅子舞を披露することになっており、 和歌祭実行委側から渡御のルートや演舞ポイントなどの説明を受けた。 御坊祭の奉納行事が他の神社の例祭で披露されるのは初めてという。
御坊祭は、 毎年10月4、 5日に行われる同市小竹 (しの) 八幡神社の秋季例大祭。 中紀最大の祭りで、 市内の地区ごとに分かれた8つの組が獅子舞や踊りなどを奉納。 四つ太鼓と呼ばれる太鼓台が余興として演じられ、毎年約3万人の見物人でにぎわう。
春日組の獅子舞は、 黒と赤の雌雄2頭の獅子が同時に演舞するのが特徴。荒々しく舞う姿は見物人からも人気がある。
かねて渡御行列に獅子舞を復活させたいと願っていた和歌祭実行委側と、 御坊祭をもっと御坊日高地方の外にPRしたいという、 春日組の役員の思いが合致し、 先月初旬に合意。 通常、 御坊祭の獅子舞は祭りの前に練習を始めるが、 今回、 和歌祭参加が決まってからは春日組の担当者は急きょ、毎夜練習を重ねている。
和歌祭実行委の保井元吾委員長 (47)は 「両者の思いがいいタイミングで重なった。 渡御行列を盛り上げてもらい、 御坊からも多くの見物人に来ていただければ」 と期待。 春日組の屋台・獅子舞責任者の久堀幸喜さん (40) は 「息の合った2頭の荒々しい舞を見ていただきたい。頑張るのみです」 と意気込んでいる。