エルトゥールルの物語 来年度、高校英語教科書に
1890年の串本大島島民によるトルコ軍艦 「エルトゥールル号」 乗組員救助と、 そこから続く日本とトルコの信頼の絆の物語が、 来年度の高校英語教科書 (啓林館の 「ランドマーク」) に登場することが分かった。
タイトルは 「Friendship over Time (時を超えた友情)」。 島民の献身的な救助の様子▽その後の経緯▽イラン・イラク戦争真っ最中の1985年、 イランに取り残された日本人200人以上を、 トルコが自国航空機で救出した劇的な話などが8㌻にわたって紹介されている。
樫野崎灯台や大島の慰霊碑などの写真、 1890年と1985年の新聞記事なども多数掲載。 同社は 「高校英語は25年度から新教育課程です。 関心を持って楽しく学んでもらうため、 驚きや感動を呼ぶ題材を集めました」 と話す。
トルコでは小学校教科書に載り、 代々語り伝えられているエルトゥールル号の話だが、 日本では和歌山県民以外はあまり知らないのが実情。 ちょうど映画化も進んでいるこの友情の歴史が、 教科書を通して全国の若い心に刻まれそうだ。
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現在、 県内各地で教科書展示会が開かれている。 本紙エリアの会場と期間は次の通り (ただし高校用教科書は県立図書館のみ)。
県立図書館、 7月1日まで▽和歌山市民図書館、 7月10日まで▽県庁北別館県民ロビー、 7月4日まで▽教育文化センター、 同▽海南市民会館図書室、 6月28日まで▽紀美野町文化センター、 同▽紀の川市立打田図書館、 7月1日まで▽岩出図書館、 6月30日まで