南高梅の活用考える スイーツサミット
これからの菓子業界の行方や、 和歌山の特産品・南高梅のスイーツへの活用法を考える 「和歌山スイーツサミット」 がこのほど、 和歌山市手平の和歌山ビッグ愛で開かれ、 世界的パティシエの吉田菊次郎さんや辻口博啓さん、 ㈱ローソンデザート部の鈴木嘉之部長がパネリストとして参加。 会場には、 県内を中心に近畿圏から約220人の菓子関係者らが集まり熱心にメモを取り、 耳を傾けた。 同実行委員会主催、 ㈱キタタニと中野BC㈱が協賛。
同社の中野幸治専務が 「紀州南高梅について」 をテーマに講演。 県内の収穫量が全国の約70%を占めていること▽大粒で皮が薄いこと▽あしが早く、 糖度より酸味が強く、 生食には適さないことなどを説明。 「梅は和歌山の宝物。 生活に密着させるのが私たちの夢でもある。 梅の未知なる可能性をこの場で追求できれば」 と話した。
その後、 「南高梅スイーツへの提案」 をテーマにシンポジウムが開かれた。 鈴木部長が 「生地とクリームに梅を使った梅ロールケーキを販売したことがある」 と話すと、 吉田さんは 「南高梅ケーキなど、 自分の夢を入れながら十分に楽しめる食材。 味だけでなく香りも生かすといい」 と提案。
辻口さんは石川県の兼六園で採れた梅を使った菓子を紹介して 「決して難しい食材ではない。 サブレと梅酒、 果肉を合わせるなど、 いろいろなアレンジができる。 自信を持ってやってもらいたい」 と、 南高梅の今後の新たな展開について述べた。