オーストリアの城で日本舞踊 りら生が練習中
紀美野町のりら創造芸術高等専修学校(山上範子校長)は16日から22日にかけてオーストリアで公演を行う。1~3年31人が世界遺産のエッゲンベルグ城で舞踊を中心に文化交流国際舞台を披露。生徒たちは「日本の文化、いいところを伝えてきたい」と張り切っている。
文化庁の地域発・文化芸術創造発信イニシアチブ事業「高校生優秀文化団体国際大会派遣事業」に採択され、エッゲンベルグ城と大阪城の城郭姉妹提携3周年を記念して開かれるイベントに参加。日本舞踊や神楽を現代風解釈で創作した「真国神楽」といった演舞を発表する。
オーストリアへの移動時間は片道約2日間。現地では公演の他、演劇を学ぶ高校生との学校交流、世界最大級の武器博物館訪問、グラーツ市内の観光というスケジュールとなっている。
同校はほぼ毎年要望を受けて海外公演を実施。生徒は入学から卒業まで3年間のうち1回以上参加する。今回は夏から練習開始。迫る本番へ和服にも袖を通し、気合をみなぎらせている。
事前調べを行っている1年生の小嶋綸さん(16)は「日本のよさを伝え、好きになってもらいたい。オーストリアのいいところを学び、りらがもっと輝くきっかけになれば」と笑顔。出発へ「楽しみ。プレッシャーはありますが、いい公演、いい交流の機会にしてきます」と話している。