未来のまちを立体で表現 付属中3年が展示
中学生140人の夢のまちが、県立近代美術館に出現――。和歌山大学付属中学校(和歌山市吹上)3年生が制作した立体作品約90点が12日、同館玄関前エントランススペースに飾られた。
「140人だからこそ実現できる理想の町」と題した作品で、16日まで展示される。校外で作品を発表し、多くの人に芸術にふれてもらおうと、ことしで6年目。生徒たちは美術の授業で、「理想の未来」をテーマに卒業制作を兼ねて昨年の春から制作してきた。
木材や断熱材、プラスチック段ボールなどを使い、個人や数人のグループで思い思いに仕上げた。
花びらに笑顔を描いた花や、乗りたい車をイメージした夢の車、真っ白なキャンバスに七色の虹を描いたものなど、未来への希望を込めた多彩な作品を配置。
上部にタケコプターを付けた高さ約2㍍のユニークな塔や「中には夢がつまっています」というメッセージを添えた不思議な箱もある。
4人で、消しゴム型の箱の中に宇宙を表現した屋成明里さん(15)は「絶対に交わらないものを組み合わせてみました。さまざまな角度から、いろんな想像をしながら見てもらえるとうれしいです」と笑顔で話していた。